1月16日(現地時間15日)終了時点で、いずれもNCAAディビジョンⅠ(NCAAⅠ)でトップとなる平均30.1得点10.0アシストをマークしたとんでもない選手がいる。
男の名はオクラホマ大のフレッシュマン(1年生)、トレイ・ヤング。188センチ81キロと大柄ではないものの、すばらしいシュート力で次々と得点を量産しているのである。わずか17試合で500得点以上を記録したのも、NCAAⅠでは過去20年でヤングだけだ。
ヤングは今季、スターターとして平均33.4分に出場。フィールドゴールは19.4投中8.9本成功(成功率45.8パーセント)、3ポイントシュートは10.4投中4.3本成功(成功率40.7パーセント)、フリースローでは9.7試投中8.1本成功(成功率83.2パーセント)とショット全般で高い精度を誇っている点がすばらしい。
1月17日(同16日)に行われたカンザス州大戦では20得点6アシストにとどまったものの、もしもこのまま得点とアシストの両部門においてNCAAⅠトップとなれば、1983-84シーズンのオフィシャルスタッツ導入後、初の“二冠”選手が誕生することとなる。
ただし、そのカンザス州大戦で12ターンオーバーを記録したように、平均4.8ターンオーバーといった課題はある。それでも、12月20日(同19日)のノースウエスタン州大では約29分の出場ながら26得点22アシスト、1月14日(同13日)のテキサスクリスチャン大戦では10本の3ポイントシュートを含む43得点11リバウンド7アシストという、超絶パフォーマンスを発揮。
ヤングのクイックリリースかつ高確率な3ポイントシュートは、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)と比較されることもあるくらい。現地メディア『ESPN』に質問されたカリーはヤングと比較されることに嫌悪感は全くなく、むしろ「彼のプレーはアンビリーバブルさ。確固たる自信を持ってプレーしている。彼が繰り出すクリエイティビティーを見るのは楽しいよ」とコメントしていた。
1年目のシーズン終了後、ヤングがNBAドラフトにアーリーエントリーすれば、獲得を希望するチームは複数あるはずで、上位指名されることもほぼ確実。今後ヤングがどこまで成長を遂げるのか、楽しみな逸材なのは間違いないようだ。