一時12点差とされるも、最後は逆転し6点差辛勝
アトランティック10カンファレンスのトーナメントが3月8日(現地時間7日)、ワシントンDCのキャピタルワン・アリーナで開幕。渡邊雄太所属のジョージ・ワシントン大学は1回戦でフォーダム大学と対戦し、最終スコア78-72で勝利を収め2回戦へ駒を進めた。
After our fifth straight win in the opening round of the A-10 Tournament, we’ll take on Saint Louis Thursday at 8:30 p.m.
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— GW Men's Basketball (@GW_MBB) March 8, 2018
試合は、僅差のまま前半の中盤に突入。開始8分51秒にトラベリングを取られた渡邊だったが、直後に相手のシュートをブロック。すると、そのままゴール下に走りこみ、パスを受けて初得点を挙げた。しかし、ジョージ・ワシントン大は18-19で迎えた残り9分34秒から約3分半で2-13とされ、12点のリードを許してしまう。
「負ければ終わり」のトーナメント。諦めるわけにはいかなかった。同5分49秒、アーノルド・トロのジャンパーで10点差とすると、渡邊がフリースローを2本決めて8点差に。残り4分を切った時点で再び10点差とされたが、28-36とした同3分4秒に渡邊がゴール下からジャンプシュートを決めて30-36。その後、ジョージ・ワシントン大は連続7得点をマークして逆転に成功し、前半を39-38で折り返した。
後半も拮抗した展開が続く。2点ビハインドの残り8分43秒、右ウィングにいた渡邊にボールが渡ると、2人のガードが左側から飛びつくようにチェックに来たが、渡邊は左にドライブしジャンプシュートを沈めた。以降、相手リードが続くも、劣勢だったのは、同4分57秒に67-68とされたのが最後。リードを奪った直後の同3分52秒、渡邊がブロックで相手の反撃を阻んだ。これまでリードされてはやり返すというリズムが出来ていたフォーダム大は、そこから勢いが止まり、ジョージ・ワシントン大がボー・ジグラーのレイアップでリードを3点に広げる。同1分24秒には渡邊が2本のフリースローを決め5点リード。これで有利に立ち試合をものにした。
渡邊は攻撃チャンスがあまりなかった中、計12得点(1リバウンド2ブロック)をマークした。 フォーダム大と言えば、渡邊がホーム最終試合となる3月1日(同2月28日)に自己最多の31得点を記録したチーム。同大のジェフ・ニューバウアーヘッドコーチは、「前回彼は私たちに対し自己最多得点を決めた。彼の得点のほとんどはトランジションだった。だから私たちは彼にトランジションでチャンスを与えないことを重視した」と話した。
自らにパスが回らない厳しいディフェンスを受けたことで、「コーチが、僕が参加しないオフェンスを今日はたくさんコールしていた」と渡邊。「今日はそれでうまくいったんですけど、たぶん今日の試合を見たら、次の相手も渡邊にフェイスガードしていけば、あいつのポイントは抑えられるみたいなことを思ってやってくると思うので、明日また修正してやっていきたい」と気を引き締めた。
なお、ジョージ・ワシントン大は9日(同8日)、続く2回戦でセントルイス大学と顔を合わせる。