全米一を争うNCAAトーナメントがいよいよスタート! 八村塁のゴンザガ大学は3月16日(現地時間15日)、アイダホ州ボイシで1回戦のノースカロライナ大学グリーンズボロ校戦に臨んだ。
八村は5-8とリードされた開始4分54秒でコートに入る。8-8の残り13分33秒にリバウンドを奪い、そのままゴールに突進してレイアップ、ファウルも得て3点プレーかと思わせた。だがオフェンスファウルを取られ、悔しそうな表情を見せた。残り12分24秒にはレイアップをミス、残り9分4秒には3ポイントシュートもミスとなかなかシュートを決めることができなかった。
前半の得点は残り3分にリバウンドを争った際に得たファウルで決めたフリースロー2本だけ。残り2分51秒にゴール下でパスを得たが厳しいディフェンスに阻まれジャンプシュートをミス。残り1分49秒にはベースラインからシュートを試みるも、ゴールに入りかけたボールが跳ねる不運も。ただチームは32-23で前半を折り返す。
後半はゴンザガ大が46-39とリードした残り12分41秒にコートに入った八村。味方のフリースローミスからハッスルプレーでリバウンドを奪取。残り10分12秒には自らについていたディフェンダーが反対方向にいたキリアン・ティリーのカバーをするために背を向けた隙にゴール下に入り、ティリーからパスを受けてレイアップ。この時点でゴンザガ大は52-46とした。
残り8分27秒にはアウト・オブ・バウンズになりそうだった味方のミスショットをジャンプしながら奪い、コートの外に着地する前に相手選手にぶつけて自チームのボールとするプレーを見せる。残り6分59秒にオフェンスリバウンドを奪い、さらにその8秒後、連続でオフェンスリバウンドを奪いに行く。誰よりも高くボールに飛びついた積極的なプレーを見せた八村だったがファウルのコール。八村はさすがに怒りを露わにした。その前の残り9分20秒にもゴール下の争いでファウルを取られており、気合いを込めたプレーがファウルにつながるいらだたしい展開となった。
ゴンザガ大は残り1分49秒には62-64とついに逆転を許す。しかし、残り56秒にはジョッシュ・パーキンスがジャンプシュートを沈めて同点に。すると次の相手のポゼッションでシュートミスを八村が奪い、それをザック・ノーベルJr.の逆転3ポイントにつなげる。八村は残り16秒にダメ押しの追加点となるはずのフリースローを珍しく2本とも外したものの、ゴンザガ大は68-64で勝利した。
この日の八村は19分の出場で4得点(フィールドゴール6分の1)5リバウンド、4ファウル。試合後は「すごくチーム(の足)を引っ張ってしまった」と勝った試合後とは思えない表情。「チームとしても自分としても、修正をいろいろしていかなくてはいけない」と話し、次の試合に焦点を向けた。
ゴンザガ大は18日にオハイオ州立大学と2回戦を戦う。