八村塁所属のゴンザガ大学は3月18日(現地時間17日)、アイダホ州ボイシで行われたNCAAトーナメント2回戦でオハイオ州立大学と対戦。最終スコア90-84で勝利を収め、4年連続スウィート16(16強)入りを決めた。
ZAGS WIN A THRILLER!
(4) Gonzaga dances to the #Sweet16 after a 90-84 win over (5) Ohio State! #MarchMadness pic.twitter.com/dA2Fs3iRiL
— NCAA March Madness (@MarchMadnessMBB) March 18, 2018
八村は試合開始から約2分半でコートに入る。前半開始3分23秒にディフェンスリバウンドから攻めこんでレイアップを試みた際、ファウルを受けフリースローを1本決めて7-0とすると、24秒後にブロックショットをマーク。そのままボールを得てジャンプシュートにつなげ11-0、34秒後にはレイアップを決め13-0とする。同5分4秒にはこの日2つ目のブロックショットを決め、それで得た攻撃権でジャンパーを沈めて15-0。3点プレーとなるはずのフリースローは外したが、八村の6連続得点を含む7得点でゴンザガ大は好スタートを切った。しかし、同6分4秒に2つ目のファウルを取られてベンチに下がった。
ゴンザガ大が27-16とリードした前半残り7分45秒に再びコートに入った八村。出場から42秒でレイアップを決めて29-18とすると、その後2本続けてジャンプシュートをミスしたが、同4分54秒には両手を高く上げてこの試合3本目のブロック。同2分50秒にはジョシュ・パーキンスからゴールの上に投げこまれたシャープなパスにしっかり反応し、右手で受けてゴールに押しこんだ。さらに、その1分後にはゴールとの間にディフェンダーを挟んでジャンプシュートを沈め、ゴンザガ大は44-33で前半を折り返した。
しかし、後半に入るとオハイオ州立大が開始から勢いを増し、試合は接戦に。6点差に迫られた開始4分53秒に八村はコートに立つと、すぐに4つ目のリバウンドを奪ったが、同6分31秒にはオフェンスファウルを取られ3つ目のファウルとなった。その後はレイアップを決めて54-51としたが、わずか1点リードで追加点が欲しい中盤にはフリースローを2本ミス。1本目を外したあと天を仰ぎ、2本目はリングの手前に当たってしまった。
一度ベンチに引っこんだ八村だが、58-60の試合終了残り8分34秒に再びコートイン。「チームの流れを絶対に変えると思って入りました」と八村。ゴンザガ大は同5分14秒、キリアン・ティリーの3点プレーで68-67と逆転、さらにパーキンスがレイアップを決めて70-67とした。
そして迎えた同3分44秒、八村が右ウィングから3ポイントを決めて、その差を6点に広げる。76-69で迎えた同1分55秒には、目を見張るようなブロックを決め、試合の流れを完全にゴンザガ大に向けた。フリースローも勝敗がほぼ決した以降に打った4本はすべて決め、最後はダンクで締めた。八村は約25分間の出場でともに自己最多の25得点4ブロックショット、そして5リバウンドと大貢献だった。
試合後、早い段階でファウルトラブルになったことについて八村は「コーチにもファウルを気にしないから出してくれって……。怖がっていても仕方がないので」とむしろ出場を望んでいたことを明かした。そして、マーク・フューヘッドコーチは「前回の試合でいいプレーができず、今日も早い段階でファウルトラブルとなり、フリースローでも苦しんだ。しかし、そこから立ち直った。塁のことをとても誇りに思う。今日は彼なしでは勝てなかった」と目を細めた。
エリート8をかけた試合は日本時間23日(同22日)、ロサンゼルスのステイプルズ・センターでゼイビア大学とフロリダ州立大学の勝者と激突する。