5年約182億円の超高額契約を結んだシモンズ、今季に専念すべくW杯を辞退か
今年5月、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオールスターガード、ベン・シモンズは自身のSNSで「中国で行われるワールドカップで、母国のオーストラリアを代表してプレーすることを楽しみしている」と投稿。
FIBAランキング11位のオーストラリア代表は、8月末から行われる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)で、ジョー・イングルズ(ユタ・ジャズ)やパティ・ミルズ(サンアントニオ・スパーズ)、アーロン・ベインズ(フェニックス・サンズ)といった現役NBA選手が出場予定となっている。
彼らと共に、208センチ104キロのサイズを誇るシモンズが司令塔あるいはポイントフォワードとして指揮するシーンはとても興味深いと思われていたのだが、ここにきてシモンズに欠場の可能性が出てきた。
7月14日(現地時間13日)、シモンズの代理人を務めるリッチ・ポールが『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者へ伝えたところによると、シクサーズの一員として今季に向けた準備を入念にしたいことを理由にW杯出場は”doubtful(疑わしい)“になったという。
シモンズは2013年に行われた「FIBA Oceania Championship」でオーストラリア代表デビューを果たし、金メダルへと導いたものの、16年のリオデジャネイロ・オリンピックはNBAのルーキーシーズンに集中すべく、出場を辞退していた。
今夏、シモンズはシクサーズと5年1億7,000万ドル(約181億9,000万円)のマックス契約に合意。代理人のポールとしては、W杯でケガをしてしまうリスクがあること、そして今季万全なコンディションでプレーしてほしいことを優先したと言っていいだろう。
現時点でシモンズのW杯不参加が決定したわけではないものの、その可能性は高そうだ。