6月27日(現地時間26日)。ギリシャ出身のポイントガード、ヴァシリス・スパノウリスが、プロバスケットボールキャリアに終止符を打った。
スパノウリスは2006-07シーズンにヒューストン・ロケッツでプレーし、平均2.7得点0.9アシストを残すも、翌シーズンから再びユーロリーグへと戻っていた。今季まで計21シーズンをプレーしたレジェンドは、38歳で現役引退を決断。
パナシナイコスやオリンピアコスなどに所属し、ギリシャ代表でもプレーしてきた司令塔は、ユーロリーグチャンピオンに3度到達し、いずれもファイナル4のMVPに選ばれてきた。
また、ユーロリーグでは通算4445得点、1607アシストなど計6部門で歴代1位、出場試合数(358)と3ポイント成功数(518本)で歴代2位という輝かしい実績を残してきた。
「バスケットボールはこの私に、激しい瞬間の数々と最高の感情を含めたユニークな旅路をもたらしてくれました。そしてオリンピアコスは私の運命であり、最も美しい港でした。私は今、素晴らしい偉業を成し遂げたこと、それに激しい戦いの数々を誇りに思います。なによりも、私は全てをやり終えることができました。なぜなら私は、自分が夢見ていたものよりも長くプレーできたのですから」。
自身のインスタグラムへそう綴り、引退を表明したスパノウリス。レジェンドの引退にはかつての好敵手たちもリアクションを見せており、アイドルとして見て育ってきたルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア出身)も感謝の思いをSNSへ投稿。
20年以上に渡るプロキャリアを戦い抜いた38歳のレジェンドは、今後間違いなく殿堂入りするに違いない。今はただ、コート内外で残してきたレガシーの数々に感謝し、「お疲れさまでした」と伝えたい。