大阪はPG木下、北海道は46歳折茂がキーマン。経験値とサイズは北海道優勢

 bjリーグ初年度から3連覇を果たし、リーグを代表するチームの一つだった大阪エヴェッサ。近年はプレーオフに進めないシーズンもあるなど、目立った成績を残せなかったが、Bリーグでは1万人規模の集客が可能な府民共済スーパーアリーナをホームアリーナとした上、補強も積極的に行い、強豪復活への本気度がうかがえる。

 新戦力の目玉の1人は木下博之。地元大阪出身で元日本代表の司令塔が、若返ったチームにもたらす影響は計り知れない。そしてもう1人の目玉が、桶谷大ヘッドコーチもその能力を絶賛するNBA経験者のジョシュ ハレルソンだ。エグゼビア ギブソンと組むツインタワーは、他チームにとって相当な脅威だ。

 開幕の相手であるレバンガ北海道は、日本人が昨季とほぼ同じ布陣なだけに、新外国人2人の出来が勝敗を大きく左右しそうだ。そして、やはり注目したいのは選手兼オーナーの折茂武彦。現在46歳、昨季はケガに泣いたが、その得点力はまだまだ必要とされている。あらゆる面でチームを支える折茂の活躍が、北海道の最大の起爆剤である。

 日本人に限れば、経験値もサイズも北海道に分がある。大阪は、桶谷HCの戦略はもちろんのこと、木下がポイントガードとして若い選手たちの持ち味と勢いを引き出せるかどうかにかかっている。木下に課せられた使命は大きい。

文=吉川哲彦

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