開幕戦唯一のbj勢対決、外国人選手の活躍が勝敗の決め手に

 開幕9カードで唯一、旧bjリーグ同士の顔合わせ。11季フルに戦ったプレーオフの常連、新潟アルビレックスBBと、1年遅れで参戦して昨季を含めファイナルにも2度進んだ富山グラウジーズ。ブースターにも馴染みの深いカードである。

 ホーム富山は5年目を迎えるボブ ナッシュヘッドコーチの下、水戸健史城宝匡史といった主軸が残留。そこに岡田優宮永雄太ら経験豊富な選手と、190センチでポイントガードもこなせる宇都直輝が加わり、選手層は確実に厚みを増した。ポジション構成がガードに偏っているのがやや気がかりだが、嶋田基志が日本人唯一のインサイドプレーヤーとしてステップアップすれば上位進出も十分に可能だ。

 新潟は、ともにシューターの池田雄一佐藤公威がチームを引っ張る。昨季固定できなかったPGには、若い畠山俊樹とベテランの五十嵐圭を加えた。そして、チーム創設から5年にわたってチームの顔だった庄司和広がHCに就任。現役時代は、そのプレーのみならず感情を表に出すパフォーマンスと決してあきらめない姿勢でブースターから信頼を寄せられた。その庄司のHC就任が、何よりもブースターの期待を高めている。

 両チームとも優れたアウトサイドシューターを抱え、日本人選手の能力はほぼ互角とみていい。昨季の3人のうち2人と再契約した富山か、昨季他チームで結果を残した3人を集めた新潟か。外国人選手の活躍度で上回ったチームに勝利がもたらされるだろう。

文=吉川哲彦

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