注目された開幕節の2試合を連勝し、アルバルク東京はその強さを全国にアピールした。田中大貴やディアンテ ギャレットらの個人スキルだけでなく、パスカットからの速攻やゴール下の一瞬の隙を見逃さないパスワークなども光った。
秋田ノーザンハピネッツにとって厳しい戦いになることは確かだが、好材料もある。新たな司令塔の安藤誓哉は古巣、栃木ブレックスとの開幕戦で18得点をマークし、勝利の立役者となった。田口成浩やケビン パルマーらも期待どおりの活躍で、昨季NBL最高勝率の栃木と互角に渡り合った。
A東京の能力の高い選手に対しては、ドライブやローポストアタックなど積極的なオフェンスでファウルトラブルに追いこみたい。また、対策という意味では、前節の相手が栃木だったのは大きい。竹内公輔と戦った経験を、そのまま双子の弟である竹内譲次対策に活かせるからだ。
A東京は、開幕戦で見せたオフェンスとディフェンスができれば勝利の可能性は高い。ただし、“クレイジーピンク”と呼ばれる秋田ブースターがそう簡単にはそれを許さないだろう。熱狂的なbjリーグのブースターの中でも、秋田ブースターの応援は特にすさまじい。完全アウェイの状況で平常心を保てるか、精神力が試される。
文＝吉川哲彦