実力的には三河が上、名古屋Dはベンチメンバーを含めた総力戦で対抗

 三河シーホースと名古屋ダイヤモンドドルフィンズの“愛知ダービー”は、今シーズンのB1では唯一、NBL出身チーム同士のダービーとなる。

 アウェイの滋賀レイクスターズ戦を連勝して刈谷に戻った三河に対し、名古屋Dはホームで京都ハンナリーズと1勝1敗。この結果を踏まえても、地力という点ではやはり三河が上をいく。各ポジションに日本代表経験者を抱え、アウトサイドの3人はいずれも現役代表選手。中でも金丸晃輔は開幕戦で15得点、2戦目で26得点を記録し、スコアラーとしての実力を見せつけた。

 さらに三河の強さを物語るのが、残る現役代表の2人、橋本竜馬比江島慎がベンチスタートという事実。鈴木貴美一ヘッドコーチの深い意図があるに違いないとしても、選手層の厚い三河だからこそできることだ。

 名古屋Dは、2戦目にゲームメーカー石崎巧が欠場して敗れている。今節も欠場となるとチームにとっては大きな痛手。リーグ最長身218センチのジョーダン バチンスキーも2日間ベンチ入りしておらず、他の選手に掛かる負担は大きくなる。スティールからのダンクを2本披露した中東泰斗や2試合で51得点のジャスティン バレルだけでなく、必然的にプレータイムが増える控え選手の奮起に期待したい。

文=吉川哲彦

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