新外国人同士のマッチアップとアウトサイドシュートがポイントに

 開幕節唯一のbj対決を1勝1敗で終えた富山グラウジーズ。連勝はならなかったものの、今節もホームで戦えるのは大きなチャンス。ここで連勝すれば勢いがつく。しかし、相手はbj勢で唯一連勝スタートを切った三遠ネオフェニックス。しかも昨季NBL王者の川崎ブレイブサンダースを破ったとあって、意気揚々と乗りこんでくる。

 特に警戒しなければならないのが田渡修人。「名は体を表す」を地でいく、シュートが得意な選手だ。川崎を相手に2戦とも2ケタ得点をマークし、中でも1戦目は終了間際に逆転の3ポイントを決めている。スターター起用に応える出色の働きぶりだった。チーム全体でも、岡田慎吾やリチャード ロビーの3ポイントは武器の一つだ。

 もっとも、アウトサイドシュートなら富山も負けるわけにはいかない。外からのシュートが最大の持ち味である岡田優に加え、インサイドの要、サム ウィラードも高確率な3ポイントシュートの持ち主。ケガで出遅れが懸念されたエース、城宝匡史も開幕に間に合い、層の厚いガード陣の長距離砲には一瞬も気が抜けない。

 ともに新外国人であるアール バロン(富山)とロバート ドジャー(三遠)のマッチアップも見ものだが、それぞれシューターがしっかりと決めきれるかどうかも、勝敗を分ける要素になるだろう。

文=吉川哲彦

モバイルバージョンを終了