名古屋ダイヤモンドドルフィンズは前節、強豪シーホース三河とのタフな連戦をものにした。石崎巧とジョーダン バチンスキーを欠きながらも、笹山貴哉や船生誠也がその穴を埋める素晴らしい働きを見せた。笹山は1戦目で14得点7アシスト、翌日も17得点で勝利の原動力となり、船生は古巣を相手に2試合計11スティールとディフェンスで大きく貢献した。外国人2人もフル回転し、いずれも5点差という接戦を勝ちきったのは非常に価値がある。
一方の大阪エヴェッサは、前節京都ハンナリーズとの1戦目で敗れると、翌日は外国人2人をスタートで同時起用して第1クォーターで大量リード。その点差を最後まで守ってリベンジした。数字の上ではジョシュ ハレルソン以外に2試合続けて結果を残した選手がいなかったが、負けた翌日にしっかり修正できたところは桶谷大ヘッドコーチの面目躍如と言うべきだろう。
笹山や船生の勢いを木下博之らが止められるかどうかもカギを握るが、一番はやはり外国人同士のマッチアップだ。アウトサイドから仕掛けられるジェロウム ティルマンを大阪のツインタワーがどう守るか。逆に大阪はその高さを活かせるか。今節も外国人選手のフル回転が求められる両チーム、ファウルトラブルにも注意しなければならない。
文=吉川哲彦