初代B1リーグ王者候補の呼び声高い両チームの直接対決第1ラウンド。ここまではその前評判どおり、ともに7勝1敗と好調。ここでどちらが一歩前に出るのか、それとも引き続き並走するのか、東地区における序盤戦の天王山とも位置づけられるカードだ。
忘れてはならないのが、竹内兄弟の対決でもあるということ。今季の成績は栃木ブレックスの兄、公輔が1試合平均8.7得点、6.1リバウンド。アルバルク東京の弟、譲次が11得点、10.6リバウンド。今のところ数字の上では譲次に軍配が上がるが、公輔が黙ってやられるはずはない。ここまでの8試合よりもさらに気合いを入れて臨むだろう。当然ながら、このマッチアップの行方がチームの勝敗にも影響する。
竹内兄弟以外に注目したいのはジェフ ギブスとアンドリュー ネイミック。いずれも昨季まで在籍した古巣との対戦になる。ギブスが栃木の7連勝に貢献している一方で、ネイミックは毎試合10分前後のプレータイムしか与えられておらず、現時点ではA東京での存在感は薄いと言わざるを得ない。この両者、特にネイミックが昨季までのホームコートでハッスルすれば、ますます白熱した試合になりそうだ。
文=吉川哲彦