“事件”を乗り越えA東京がホーム凱旋、秋田は谷口の活躍に期待

ディアンテ・ギャレットが「クレイジーゲーム」と語った、11人が退場した前節のアウェイ、千葉ジェッツ戦を受け、今節のアルバルク東京のホームゲームは否が応でも注目を集めることになるだろう。

 

幸いにも選手の出場停止処分はなく、フルメンバーで臨むことができるが、個々の心理状態に全く影響が出ないとは言いきれない。特に、“事件”の当事者である菊池祥平と、一発退場となったトロイ・ギレンウォーターに好奇の視線が注がれることは免れない。代々木第二体育館にも駆けつけるであろう秋田ノーザンハピネッツのブースターにとっては、ホームの大歓声を伊藤拓摩ヘッドコーチに「騒音」と表現された因縁もある。その彼らにブーイングを浴びても平常心を保てるかどうか、まずは自分自身との戦いになる。

 

秋田は前節も連敗し、早くも10敗に到達。主力は好不調の波があり、いわゆる脇役と呼ばれる選手も特筆すべきスタッツを残せていない。その中で、前節1戦目に10得点の谷口大智は今後が楽しみな選手。2メートル近い長身のフォワードだが、アメリカ留学時にアウトサイドのプレーにも取り組み、シュート力がある。スターターで起用されて経験を積む中で、徐々に才能を開花させていくはずだ。

 

文=吉川哲彦

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