昨季bjリーグ最高勝率を記録しながら、ここまで思うように星を伸ばせていない京都ハンナリーズに、上昇の兆しが見え始めている。名古屋ダイヤモンドドルフィンズに連勝して、西地区首位から引きずり下ろした。今節は、名古屋Dに代わって首位に立ったシーホース三河と舞鶴で対戦。2節続けて首位チームをたたけば、間違いなく勢いに乗るだろう。
チームに火をつけたのは、開幕から安定した得点力を披露している岡田優介。得点数が大きく伸びているわけではないが、ここ数試合はタフショットをねじこむ場面が増え、いよいよスコアリングマシンの真価を見せ始めている。
もう1人、前節の連勝に貢献したのが川嶋勇人だ。2戦とも2ケタ得点で、スターター起用に応えた。ポイントガード登録ながら186センチあり、幅広いプレースタイルを期待できる選手。得点面でも引き続きチームの助けになれるか。
三河は金丸晃輔と比江島慎、ギャビン・エドワーズの3人が2戦続けて2ケタ得点と、前節も主軸がしっかりと役割を果たした。この3人が得点を重ねれば三河の勝利は堅く、逆に3人のうち1人でも抑えることができれば京都は勝利に近づけるだろう。
文＝吉川哲彦