仙台89ERSはウェンデル・ホワイトとの契約が間に合わず、前節の栃木ブレックス戦は連敗。ゼビオアリーナ仙台で4連敗となった。幸い、ホワイトの選手登録が完了し、今節から出場可能。とはいえ、退団したディオン・ライトと比べるとアウトサイド寄りの選手であり、今節もインサイドでの辛抱強さが必要になる。
ただ、外国人が1枚足りない状態でありながら、前回対戦時に比べるとわずかながらも点差は縮まっている。2戦とも50以上のリバウンドを許すなど、インサイドを支配されて20前後の点差がついてしまったが、前半から激しいディフェンスができていればもっと点差が詰まっていてもおかしくない。アンダーサイズを補うには、やはりチームが結束してディフェンス力を高めていく必要があるだろう。2試合計32得点の片岡大晴のように、日本人が果敢にリングにアタックする姿勢も求められる。
対するアルバルク東京は、レバンガ北海道に連勝。ディアンテ・ギャレットだけでなく、松井啓十郎と田中大貴が連日の2ケタ得点。インサイドの軸であるトロイ・ギレンウォーターを欠く中、アウトサイドシュートでカバーできた。
仙台は、ペイントエリアをいかに攻略するか、そしてチームディフェンスで相手のアウトサイドシュートを狂わせられるかがポイントだ。
文=吉川哲彦