ベンチも含めインサイド盤石の栃木、好調石井を擁する千葉オフェンスを抑えられるか

 栃木ブレックスの今節のホームゲームは、毎シーズン開催されてきた鹿沼市総合体育館、通称フォレストアリーナでの今季初戦となる。

 栃木は前節も強さを見せつけた。外国人1枚を欠いた仙台89ERSに対してリバウンドで圧倒。2ポイントシュートの確率も高く、インサイドを支配したことが勝利につながった。

 ここまで突出した数字は挙げていないが、トミー・ブレントンの働きは注目に値する。前節1戦目では9得点、13リバウンド、5アシスト。1試合平均12分程度という短いプレータイムの中でも、昨季NBLで“トリプルダブル”も記録したオールラウンダーとして、リーグ1位のアシスト数を誇る栃木の強さの一端を担っている。

 千葉ジェッツも、前節は秋田ノーザンハピネッツの反撃をかわして連勝。中でも、2戦目に3ポイント8本中6本を決めるなど計26得点を挙げた石井講祐の活躍が光った。得点力も試合を重ねるごとに安定感を増し、すでに千葉のオフェンスを左右する重要なピースになっていることは疑いようがない。栃木としてはマッチアップする遠藤祐亮須田侑太郎らのディフェンスが勝敗のカギになりそうだ。

文=吉川哲彦

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