ホーム大阪は調子右肩上がり、対する富山は山崎&城宝の躍動に期待

 名古屋ダイヤモンドドルフィンズを連破し、右肩上がりの大阪エヴェッサ。交流戦初戦は、ホームに富山グラウジーズを迎える。

 連勝に貢献したのは、今野翔太木下博之だ。1戦目で今野は延長に持ちこむ同点3ポイントを沈め、木下は同点で迎えた延長残り3秒に決勝点となるドライブを決めた。木下はこの試合16得点、そのうち6点は延長の5分間で挙げたものだ。勝負どころを心得たベテランの大仕事で接戦をものにした大阪は、翌日もジョシュ・ハレルソンの27得点21リバウンドという活躍で1点差の激戦を制した。名古屋Dに勝敗で並び、西地区2位浮上も見えてきた。

 一方、富山は川崎ブレイブサンダースを相手に初戦は4点差と粘ったが、翌日は20点差の完敗。その中でも、現在売りだし中の山崎稜の躍動には目を見張るものがあった。チーム内で最長となる32分のプレータイムを与えられたことからも、すっかりボブ・ナッシュヘッドコーチの信頼を勝ち取ったことがわかる。チーム最年少かつ最低身だが、今の富山をけん引している。

 そして、城宝匡史にとって大阪は大学時代を過ごした地であり、プロとしての出発地でもある。内に秘めた闘志は、得点数に反映されるはずだ。

文=吉川哲彦

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