川村卓也らが古巣に挑んだ名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は、かつての指揮官であるレジー・ゲーリーヘッドコーチの巧みな采配もあり、返り討ちに遭って連敗。今節はその名古屋Dを抑えて西地区首位を快走するシーホース三河との対戦であり、横浜ビー・コルセアーズにとっては厳しい戦いが続く。
前節は2戦とも60点台に抑えられた。ジェイソン・ウォッシュバーンは2ケタ得点をマークしたものの、一時の爆発的な得点力はやや影を潜めてきている。細谷将司も1ケタに終わる試合が増え、それがチーム全体のオフェンス面に影響しているのは間違いない。この2人が序盤の横浜を支えてきただけに、どのチームも2人を警戒してくる。特に三河のディフェンスは強固だが、スコアラーとしての真価を証明するためにも、ここで壁を破りたいところだ。
主力の安定感が際立つ三河で、存在感を増してきているのが狩俣昌也だ。橋本竜馬のバックアップとして一定のプレータイムを確保できているのは、鈴木貴美一HCの信頼を得ている証拠。これから得点やアシストなどのスタッツも伸びていきそうだ。
層の厚い三河に対し、横浜はやはり得点源がいかに数字を伸ばせるかがカギになるだろう。
文＝吉川哲彦