琉球は古巣対戦の大宮の働きがポイントに、堅守栃木の牙城を崩せるか

 西地区5位に順位を落とした琉球ゴールデンキングスが、前節は1戦目を100点ゲームでものにし、2戦目は一転ディフェンスの勝利。レイショーン・テリーはコンディションが整ったように見受けられ、ここからポテンシャルを発揮していきそうだ。チーム最年少の津山尚大も2戦目で12得点と活躍し、今後が期待できる。

 また、インカレを終えた渡辺竜之佑がチームに三度合流。今までは特別指定選手という身分での選手登録だったが、正式契約を結んで名実ともにプロとなった。そのオールラウンドな能力でチームに厚みを加えてくれるはずだ。

 栃木ブレックスは、シーホース三河との東西首位対決で星を分け合った。いずれもディフェンシブな試合展開だったが、今季まだ2ケタ得点が一度もなかった田臥勇太が2戦とも14得点。チームメートがスコアメークに苦しむ時に、自ら得点を取りにいけることを証明した。

 注目は大宮宏正。過去に3年間在籍した地元チームであり、その間に優勝も経験している。当時のチームメートである田臥とトーマス・ウィスマンヘッドコーチに、成長した姿を見せることができるか。竹内公輔ら強力なインサイド陣に対抗するという意味でも、大宮の働きが重要だ。

文=吉川哲彦

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