巻き返しに向けて連勝で12月をスタートしたものの、前節は1勝1敗に終わった名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。2戦目は延長で勝ったとはいえ93失点と、得意のはずのディフェンスが崩れた。今節は、やはり前節1勝1敗のサンロッカーズ渋谷との対戦になる。
その中で、故障明けのジェロウム・ティルマンは復帰後の4試合で平均17.3得点8リバウンドと、欠かせない戦力であることを改めて示している。インサイドで猛威を振るうジャスティン・バーレルに対し、ティルマンはアウトサイドからも仕掛けられるプレースタイル。積極果敢なドライブはどのチームも警戒しなければならず、名古屋Dにとっては生命線の一つだ。
故障明けと言えば、SR渋谷も前節にベンドラメ礼生が久しぶりの出場を果たした。ベンドラメもまた、ミスを恐れない思いきりの良いオフェンスが持ち味。復帰戦でも故障前と変わらないアグレッシブなプレーを披露して、この試合24得点の大塚裕土とともにチームを圧勝に導いた。中地区で団子状態の2位争いを繰り広げるSR渋谷において、大きなカギを握る存在だ。
万全のコンディションに戻った2人をどう活かすか、両チームのゲームプランに注目したい。
文=吉川哲彦