名古屋ダイヤモンドドルフィンズにシーズン序盤の強さが戻りつつある。前節初戦は100点ゲームの完勝。6人が2ケタ得点を挙げ、このところ出番が少なかった鵜澤潤も約9分の出場で11得点と効率の良い働きを見せた。2戦目は第4クォーターに31失点を喫する冷や汗の勝利だったが、東地区下位の仙台89ERS戦という落としたくない試合を2つとも取れたことは前向きに考えていいだろう。
しかし、今節ホームに迎えるのは東地区首位の栃木ブレックスという難敵だ。ライアン・ロシターの安定した得点とリバウンドに加えて、前節は田臥勇太や渡邉裕規のガード陣も得点面で貢献し、止めるのがますます難しくなってきている。竹内公輔のキャリア通算5000得点という話題もあり、前々節の大逆転負けのショックは払しょくした。
名古屋Dとしては、やはり持ち味のディフェンスで勝機を見出したいところ。特に、好調なガードの2人にシュートチャンスを与えないよう、プレッシャーを掛けることができるか。笹山貴哉と最近4試合続けてスターター出場の石崎巧のみならず、前節1戦目で今季自己2番目に長い18分弱のプレータイムを得た藤永佳昭にも期待したい。
文=吉川哲彦