今節は第9節以来のウィークデーゲーム。すべてのカードが第9節と同じ顔合わせであり、川崎ブレイブサンダースとサンロッカーズ渋谷の一戦はオールジャパン準々決勝の再戦でもある。
オールジャパンでは26点差で川崎が完勝。リーグ戦3試合も川崎がすべて勝っており、地力の差を見せつけられているSR渋谷だが、リーグ戦再開を前に2名の選手を補強する大きな手を打ってきた。昨季までNBAでプレーしていたロバート・サクレと、インカレMVPの杉浦佑成という、いずれも大物だ。サクレは登録手続きがこの試合に間に合うか微妙だが、杉浦は出場可能。195センチで3ポイントも得意な杉浦は、筑波大学の一員として出場したオールジャパンでもアルバルク東京を相手に28得点を稼ぎ、実力は証明済み。まだ3年生だが、間違いなく即戦力だ。
対する川崎は、オールジャパンでは決勝で千葉ジェッツの後塵を拝した。前節がバイウィークでオールジャパンも2試合のみと体を休める時間のあったSR渋谷に対して、前節2試合の後にオールジャパンは5日間で4試合を消化し、さらに今節の4日前に韓国の安養KGCと戦っている川崎。疲れを取る暇もなくリーグ戦再開を迎え、コンディションが気になる。
文=吉川哲彦