今節から再びオーバーカンファレンスゲームが繰り広げられるB1リーグ。東地区で激しい首位争いを展開する栃木ブレックスは、中地区首位の川崎ブレイブサンダースを迎え撃つ。
前節は、オールジャパン優勝で波に乗る千葉ジェッツという厳しい相手だったが、そのオールジャパンで敗れた借りをしっかりと返した。計23アシストとオフェンスの連係の良さは相変わらず。加えて、2ケタ得点が5選手と千葉のお株を奪う得点バランスも光った。地区3位の相手を突き放し、首位のアルバルク東京を1勝差で追っている。
川崎はサンロッカーズ渋谷に第4クォーターで追いあげられながらも、3点差でかわした。辻直人の欠場に加えてライアン・スパングラーもわずか3得点とオフェンス面で苦しんだが、藤井祐眞の16得点が効いた。リーグ前半戦で全体の最高勝率を誇りながらオールジャパンでは苦杯をなめた川崎。後半戦に懸ける想いをどれだけ強く持てるかで、今後の戦いぶりも変わってくるだろう。
再開初戦で本来の姿に立ち返った栃木に対し、逃げきったものの苦戦した川崎。ここまでは大量失点を喫する試合も多かったが、SR渋谷を66点に抑えたディフェンスを継続したいところだ。
文=吉川哲彦