1月28日に青山学院記念館でB1リーグ第18節第1戦が行われ、サンロッカーズ渋谷が栃木ブレックスと対戦した。
主将の広瀬健太が「出だしは相手のやりたいことを抑え、自分たちのやりたい形ができた」と語るように、SR渋谷は試合開始約5分間を無失点に抑え12点をリードする好スタートを切り、16-8で第1クォーターを終えた。それでも続く第2クォーターに逆転を許し、後半は相手を上回る39得点を挙げたものの、あと一歩及ばずに64-68で惜敗した。
「(第1クォーターのようなプレーが)継続できずに、相手のやりたいことをやらせてしまった」と広瀬は敗因を口にする。しかし、最大14点のビハインドを背負いながらも、東地区の首位争いを演じる相手を苦しめ、最終クォーター残り13秒に1点差まで詰め寄ったことを「点差が離れても最後まで集中力を切らさずにできた」と評価する。
この日、栃木の3ポイント成功率が40.9パーセントに対し、SR渋谷は14.3パーセントにとどまった。得点につながった3ポイントシュートはわずか2本。そのうち1本を沈めた広瀬はこう語る。「ただ打つだけのバスケットは好きではないし、3ポイントが入ったからどうかという試合にはしたくない。今日は3ポイントが入らなくても競り合う試合ができたのはチームとして成長しているから」
リベンジを果たしたい29日の第2戦に向けて広瀬は「ディフェンス」、「勝負どころの精度」、「ターンオーバー」をポイントに挙げ、「しっかり体をリフレッシュさせ、良い状態で試合に臨めるようにしたい」と意気込みを語った。
文=酒井伸