千葉ジェッツの前回のホームゲームは千葉ポートアリーナで行われたため、船橋アリーナでの開催は約1カ月半ぶりとなる。
2月は黒星スタートとなったものの、その後は6連勝で東地区2位のアルバルク東京を追撃する千葉。前節の琉球ゴールデンキングス戦では、西村文男が第2節以来、約5カ月ぶりの出場を果たした。復帰初戦は9得点に加えて4スティールも記録し、攻守両面で欠かせない戦力であることを示した。チームの13連勝やオールジャパン優勝をベンチから支えてきた男が、いよいよコートでチームのエンジンになる時がやってきた。
千葉が迎え撃つ相手は滋賀レイクスターズ。A東京戦は2戦とも大接戦を演じ、1戦目は終了間際に逆転3ポイントを浴びたものの、2戦目は終盤に3ポイントを立て続けに炸裂させて金星を挙げた。14得点9アシストの並里成だけでなく、長谷川智伸や狩野祐介も持ち前のシュート力で大きく貢献した。2月を4勝3敗と勝ち越し、チームの士気は高まっている。
楽しみなのは、何といっても富樫勇樹と並里のマッチアップだ。ともにアメリカ挑戦の意志を持ち続けるファンタジスタ。西村も含め、ポイントガードのせめぎ合いは必見だ。
文=吉川哲彦