各地区3位以上と4位以下の顔合わせが9カード中7カードを占めた前節のB1リーグ。多くが上位の貫録勝ちに終わる中、東地区4位のレバンガ北海道は中地区2位の三遠ネオフェニックスに見事な連勝を果たした。
いずれも最大10点以上のビハインドをひっくり返す逆転勝利であり、2戦目は試合終了のブザーと同時に桜井良太のハーフコートショットがリングに突き刺さる劇的な勝ち方だった。相手が外国籍選手1人を欠いたとはいえ、ディフェンスが機能したことと、ダニエル・ミラーがインサイドを支配したことが勝因だ。
今季唯一の旭川市開催の相手は新潟アルビレックスBB。北海道とは対照的に、6連敗中と元気がない。栃木ブレックスとの前節第2戦は100失点を喫し、38点差となす術なく大敗した。
今季初の4連勝中と勢いに乗る北海道。ワイルドカード枠まではまだ6ゲーム差があるが、新潟を連破すれば大逆転の道が開ける。逆に新潟はここで連敗するとワイルドカード争いから脱落しかねない。いずれにとっても正念場となるこの激突、ダバンテ・ガードナーの出場可否が結果を左右することは間違いないが、野口大介と遥天翼のサウスポーマッチアップも勝敗に影響しそうだ。
文=吉川哲彦