大阪は日本人シューターの出来次第、横浜はチームディフェンスで食い下がれるか

 熾烈なワイルドカード争いの渦中にある大阪エヴェッサ。前節は西地区2位浮上の可能性もあったが、アルバルク東京に連敗を喫した。2位浮上どころか、同地区5位の琉球ゴールデンキングスが2ゲーム差に迫ってきている。今節は、その琉球が連勝した横浜ビー・コルセアーズという、是が非でも落としたくない相手だ。

 A東京戦は、第1クォーターに11点リードした1戦目を1点差で敗れたことが悔やまれる。2戦目は逆に第1クォーターで背負った15点のビハインドが勝敗に直結した。2戦とも失点は70点台に抑えているだけに、オフェンスでの安定感がほしいところだ。

 横浜は前述のとおり、琉球に連敗。特に1戦目は試合終了残り19秒で、すでに使いきったタイムアウトを請求してテクニカルファウルを取られ、そのフリースローで与えた1点が勝敗を分けてしまった。テクニカルファウルについてはリーグに意見書を提出しているが、大事な場面でベンチが痛恨のミスを犯したことは事実。B2降格の可能性がある下位4チームとは3ゲーム差となり、安穏としていられない状況になりつつある。

 インサイドでアドバンテージのある大阪は、日本人シューターの出来次第。横浜はチームディフェンスでどこまで食い下がれるかだ。

文=吉川哲彦

モバイルバージョンを終了