仙台が好相性の北海道と激突、果敢にアタックしてホームを守れるか

 混戦だったはずの東地区下位争いで、このところ最下位に落ち着いてしまっているのが仙台89ERS。栃木ブレックス戦も、格の違いを思い知らされる結果となった。1戦目は2ケタ得点が1人も出ずに53得点、リバウンドもわずか26にとどまり、ターンオーバーは17を数えた。2戦目は外国籍選手の2人が2ケタ得点を挙げ、失点も71点に抑えたが、ターンオーバーが前日を上回る19で、得点は49点に下がった。石川海斗ウェンデル・ホワイトの欠場は痛かったものの、2戦ともフリースローを4本しか打っていないことを考えると、果敢にアタックする意識が足りなかったことは否めない。

 その仙台との差を徐々に広げているレバンガ北海道も、前節は千葉ジェッツを相手に及ばなかった。1戦目は途中でリードを奪いながら第4クォーターに突き放され98失点を喫し、2戦目は序盤から後手に回って101点を許した。とはいえオフェンス面は相変わらず機能しており、特にダニエル・ミラーは3月に限れば1試合平均約19得点と好調だ。

 仙台にとっては4勝1敗と相性の良い相手。そのうち3勝は北海道の選手層が薄かった10月だが、2月の対戦も仙台が勝っている。仙台の、ホームを守る強い意志に期待したい。

文=吉川哲彦

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