3月に入って4連敗中だった三遠ネオフェニックスは、サンロッカーズ渋谷との1戦目も敗れて2ゲーム差に迫られたが、2戦目は3点差でしのいで連敗を止めた。2試合でのスタッツに大きな違いはなく、強いて言えば1戦目で21本にのぼった相手のオフェンスリバウンドを12に減らしたことと、太田敦也と田渡修人がともに2ケタ得点を挙げたことが勝利につながった。2戦を通じてジョシュ・チルドレスとオルー・アシャオルに得点を頼っているため、日本人選手の3ポイントの確率は改善が必要だ。
新潟アルビレックスBBは復帰したダバンテ・ガードナーの脅威を川崎にぶつけることができなかった。1戦目は第4クォーターに35失点を喫して圧倒され、2戦目は第2クォーターにスティーブン・バン・トリースの活躍で一時1点差まで迫りながら、第3クォーターに30失点。2戦目ではクリント・チャップマンが27試合ぶり、今季6度目の1ケタ得点に終わったが、一方で池田雄一が約2カ月ぶりの2ケタとなる13得点を挙げたのは光明だ。
今季のライバル対決は2勝ずつの五分。ポイントは日本人選手のアウトサイドシュートと、6試合連続2ケタ得点のアシャオルを新潟が止められるかどうかだ。
文=吉川哲彦