東地区優勝争いを占う大一番、竹内兄弟の出来が勝敗を分ける

 交流戦期間中の約1カ月前にも激突した、栃木ブレックスとアルバルク東京の東地区首位攻防戦。2ゲーム差を付けた栃木としては、連勝すれば対戦成績での勝ち越しも決まり、大きく優位に立つことになる。しかし、連敗すれば勝率で並ぶだけでなく、直接対決で黒星先行となるため首位の座を明け渡す。今後の地区優勝争いを占う大一番だ。

 前節の栃木は、2戦とも仙台89ERSを寄せつけずに完勝。2戦目は3ポイントが3本しか決まらず71得点に終わったが、ディフェンス面では2戦合計でわずか102失点と仙台をほぼ完ぺきに封じた。1戦目で須田侑太郎が今季自己最高の17得点を挙げ、2戦目は特別指定選手の門馬圭二郎がデビューを果たして3ポイントを決めるなど、明るい話題にも事欠かない。

 対するA東京は、秋田ノーザンハピネッツとの1戦目には勝ったものの、2戦目は後半の20分間でわずか24得点に終わり、苦杯を喫した。チーム全体で9アシストという数字からは、パスで相手ディフェンスを崩せなかったことがうかがえる。

 竹内公輔の得点が増えてきている栃木に対し、A東京は竹内譲次が3月の8試合中6試合で1ケタ得点。日本一背の高い双子のオフェンスの出来が勝敗を分ける。

文=吉川哲彦

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