第7節に西地区首位の座を明け渡したものの、その後は2位をキープしてきた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。しかし、前節の琉球ゴールデンキングス戦で連敗したことで、約5カ月近く守ってきたその座を譲ることとなった。大黒柱のジャスティン・バーレルが復帰した上に、相手が外国籍選手1人を含む主力2人を欠くとあって大きなチャンスのはずだったが、バーレルは1戦目で約6分間の出場にとどまり、2戦目は欠場。日本人選手の奮闘も実らず、インサイドでアドバンテージを得られなかった。
その名古屋Dをホームに迎えるのはシーホース三河。前節は京都ハンナリーズを危なげなく退けた。狩俣昌也は2戦目で3ポイントを8本中4本決めるなど15得点を記録し、最近4試合で計43得点に加え17アシストとチームにフィットしている。
今季は名古屋Dが快進撃を見せたシーズン序盤に対戦し、名古屋Dが3勝1敗とリード。しかし、ジャスティン・バーレルが万全でない今、攻守両面でインサイドを支配できる三河に対抗するには、デイビッド・ウィーバーの奮起が欠かせない。チャンピオンシップ進出を見据えた上でも、ウィーバーの出来が今後の名古屋Dの命運を握る。
文=吉川哲彦