最後のbjリーグ王者、琉球ゴールデンキングスがついに西地区2位に浮上し、ポストシーズン戦線に名乗りを上げた。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの前節はレイショーン・テリーと田代直希を欠いたが、1戦目はラモント・ハミルトンの24得点と津山尚大の15得点が効き、2戦目は岸本隆一が22得点とエースの役割を果たした。そして、2戦を通じてオールラウンダーのアンソニー・マクヘンリーが躍動し、チームのリバウンドとアシストは2戦とも相手を上回った。
勢いに乗る琉球を滋賀レイクスターズは止めることができるのか。大阪エヴェッサと相まみえた前節、1戦目は第4クォーターに猛追を見せるも3点届かなかった。しかし、2戦目は前半に劣勢を強いられながらもディフェンスで粘り、後半の失点を25点に抑えて3点差で勝利を収めた。1戦目の敗戦や押され気味の展開にもめげずに立ち向かえる強い精神力が、今の滋賀の強みだ。
残留プレーオフ回避を目指すと同時に、西地区の順位争いをかき回す存在になりたい滋賀。琉球とは今季4度対戦し、ホームで1勝を挙げている。ホームの大歓声を背に大阪の2位浮上を阻止し、今度は琉球を2位から引きずり下ろす番だ。
文=吉川哲彦