仙台は片岡の気迫溢れるプレーが必要、秋田は白濱と中山がチームを勢いづけられるか

 仙台89ERSがついにリーグ全体の最下位に転落した。アルバルク東京に挑んだ前節、1戦目は第2クォーターで相手の得点を4点に封じ、最終スコアでも58点に抑えた。それでも勝てなかったのは、第3クォーターに5点とオフェンスが沈黙してしまったからだ。2戦目も最初の10分間はリードしたものの、第2クォーター以降は徐々に離され、21点差の完敗。ただ、残留プレーオフを回避できるリーグ全体14位とはまだ2ゲーム差しか離れていない。今節はその14位、秋田ノーザンハピネッツが相手だ。

 残留プレーオフ圏内の4チームに差を付けたい秋田も、前節はレバンガ北海道を相手に連敗。2戦ともあと一歩のところまでいったが、1戦目は試合終了残り46秒で3ポイントプレーを許し、2戦目は1点差に迫った同28秒からのディフェンスで策を仕掛けることができず、最後の詰めが甘かった。

 どちらにとっても、連勝できなければさらに苦しくなる状況だ。仙台はここ6試合で2ケタ得点から遠ざかっている片岡大晴の気迫溢れるプレーが必要。秋田は前節2戦目でケガから復帰した白濱僚祐と、同じく2戦目で初めてスターター起用された中山拓哉の若さがチームを勢いづけることができるか。

文=吉川哲彦

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