地区内の対戦が再開したB1リーグ第25節から、西地区2位を争うチームとの対戦が続いた滋賀レイクスターズ。対戦した3チームすべてに土をつけ、西地区をさらに面白くしている。前節で地区最下位は確定してしまったが、リーグ全体の最下位からは脱出し、残留プレーオフ回避はまだ十分可能。地区2位を争う最後の1チーム、京都ハンナリーズも破って勢いを加速させたいところだ。
琉球ゴールデンキングスとの1戦目はわずか2点届かなかったものの、第4クォーターに28点の猛攻を見せた。また、2戦目は同点で迎えた残り3秒からのオフェンスで相手のファウルを誘ってジュリアン・マブンガが決勝点を挙げた。右肩上がりの琉球を破り、勝負どころの粘りが本物であることを証明した。
大阪エヴェッサと戦った京都は、1戦目は川嶋勇人の20得点に加え、日下光が16得点を挙げて快勝。しかし2戦目は第3クォーターで4点に抑えこまれたのが響いた。
日下は前々節まで10分以上の出場が1度もなかったが、前節の2戦はいずれも約20分間出場。経験豊富な日下の存在は、最も大事な時期を迎えたチームにプラスアルファをもたらすはずだ。一方の滋賀も、久しぶりにベンチ入りを果たした田中大地が復帰すればさらにギアが上がるだろう。
文=吉川哲彦