3ポイントの成功率が試合の行方を左右、秋田は開幕戦の再現なるか

 今季最後の“東北ダービー”で連勝し、仙台89ERSとの対戦成績を4勝2敗とした秋田ノーザンハピネッツ。残留プレーオフ圏内とのゲーム差を2に広げたが、残り7試合のうち5試合がチャンピオンシップに進む3チームとの対戦で、厳しい戦いはまだ続く。

 仙台との1戦目は、第2クォーターでフリースローのみの5失点に抑え、1試合で48失点。安藤誓哉が7アシスト4スティールと攻守に冴えた。2戦目も終始ディフェンスが崩れることなく60失点に抑えた。オフェンスでも第2クォーターと第4クォーターにオンザコート2の強みを発揮した。

 栃木ブレックスは前節第2戦で、レバンガ北海道に57-63で敗戦。1戦目はライアン・ロシターが26得点24リバウンドと大黒柱の力を誇示したが、2戦目で相手のディフェンスを突破できず、今季初めて60点を割った。ロシターの数少ない弱点の1つであるフリースローは2戦を通じて改善の兆しが見られたが、チームとしては2戦目で13本の3ポイントシュートをすべて外すという不名誉な数字も残した。

 秋田が勝利した今季の開幕戦は、秋田の3ポイント成功率が5割を超えたのに対し、栃木は3ポイントを18本中2本しか決めていない。両チームの3ポイントが再び試合の行方を左右する可能性もありそうだ。

文=吉川哲彦

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