長く東地区3位に甘んじていた千葉ジェッツが、直接対決でアルバルク東京の背中を捉えた。延長にもつれこんだ1戦目は、石井講祐の3ポイントシュートが効いて勝利。2戦目は序盤から試合を優位に進めて逃げきった。タイラー・ストーンが6試合ぶりに1ケタ得点に終わったが、マイケル・パーカーと伊藤俊亮が計27得点でカバー。また、西村文男が2戦とも約18分出場し、しっかりとゲームを作ったことも見逃してはならない。
一方、地区最下位に沈む仙台89ERSは秋田ノーザンハピネッツとの直接対決で5位浮上を目論んだものの、跳ね返されて4ゲーム差に開いた。秋田との1戦目ではついに50得点を割り、2戦目もグレッグ・マンガーノが22得点、志村雄彦が7アシストと奮起したが60得点にとどまった。最近9試合は最高で64得点と、ウェンデル・ホワイト不在の影響は深刻だ。
東地区の3カードがすべて上位と下位の顔合わせとなる今節。千葉が2位に浮上するにはやはり連勝しておきたいところ。現在5試合連続2ケタ得点で、その間の3ポイント成功率が5割を超える小野龍猛を中心に、たたみかけるオフェンスを展開できるか。仙台は攻守とも我慢が必要だ。
文=吉川哲彦