残り5試合で、残留プレーオフ圏外まで4ゲーム差。前節の千葉ジェッツ戦で連敗したことにより、仙台89ERSはいよいよ土俵際に追い詰められた。
千葉戦は得点力不足を解消できなかったばかりか、失点も大幅に増えた。1戦目は第1クォーター、第2クォーターとも1ケタ得点に抑えられた上、相手の破壊力のあるオフェンスに成す術なく、前半だけで40点の大差をつけられた。2戦合計で得点は114点、失点は198点と圧倒された中、2戦目で26得点16リバウンドのグレッグ・マンガーノと、2戦連続で2ケタ得点を挙げた柳川龍之介の活躍は希望の光だ。
今節の相手はアルバルク東京。そのA東京はレバンガ北海道に連勝して東地区2位をキープした。2戦目は22点差の快勝だったが、リバウンドは28本と少なく、4リバウンド以上の選手が1人もいなかった。チャンピオンシップを勝ち抜くには、リバウンドへの意識向上が欠かせない。
地区最下位脱出も厳しくなった仙台だが、残留プレーオフも考慮すると、引き続き直近の課題克服に取り組む必要がある。ゼビオアリーナ仙台に駆けつけるブースターのためにも、特に日本人選手で柳川に続く選手が現れることに期待したい。
文=吉川哲彦