残留プレーオフの圏外にいるとはいえ、秋田ノーザンハピネッツにとっては予断を許さない状況が続いている。前節は栃木ブレックスに食らいついたものの、1戦目は第4クォーターに一時3点差まで詰め寄りながらも突き放され、2戦目も試合終了残り約4分で逆転に成功するも最後は地力に屈した。特に2戦目は第3クォーターで相手を9得点に封じながら、8得点しか奪えなかったのが痛かった。順位に変動はなかったが、すぐ下の3チームがいずれも前節で1勝を挙げ、すべて1ゲーム差に迫ってきた。残りの対戦相手を考えると、今節のレバンガ北海道戦が運命の分かれ道になる。
その北海道も、前節は連敗。1戦目はいつもどおりアシストが多く、3ポイントの成功率も高かったが、ジャマール・ソープを欠いたこともあって外国籍選手が計12得点とインパクトを欠いた。2戦目はソープが復帰したが、今度は日本人選手の得点が伸びなかった。
今季の対戦は1勝5敗と秋田にとっては分の悪い顔合わせだが、唯一勝った試合は田口成浩が22得点9リバウンドとエースの役割を果たした。状態は上向いており、前節は2戦とも2ケタ得点。秋田の行く末はやはり田口に懸かっている。
文=吉川哲彦