西地区2位争いに絡む4チームを大いに苦しめた滋賀レイクスターズの勢いは、シーホース三河戦でも止まらなかった。敗れた1戦目も残り3分強まで同点と粘り、2戦目は相手の追いあげを振りきった。2戦を通じてジュリアン・マブンガがオールラウンドに働き、1戦目ではクレイグ・ブラッキンズが27得点10リバウンド3ブロック、2戦目では狩野祐介が15得点、菅原洋介が12得点7リバウンドと個々が役割を全うした。
京都ハンナリーズと戦った名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、1戦目は20点差の完敗。それでも2戦目で白星を挙げ、2位争いに首の皮一枚つながった。2戦とも前半に得点が伸びなかったが、2戦目は後半にオフェンスがかみ合い、安藤周人の5アシストを筆頭に計17アシストで6人が2ケタ得点。藤永佳昭は2戦とも2ケタ得点をマークした。
2位との3ゲーム差を是が非でも縮めたい名古屋Dだが、残留プレーオフ圏外まで1ゲーム差に縮めて意気上がる滋賀は容易な相手ではない。気掛かりなのは、このところ精彩を欠いている中東泰斗。シーズン序盤に躍動感溢れるプレーでチームをけん引した中東の奮起がなければ、地区2位の背中は見えなくなるだろう。
文=吉川哲彦