成長を実感するSR渋谷のベンドラメ礼生、新人賞は「取る自信がある」

新人賞候補の一人に挙げられているSR渋谷のベンドラメ礼生 [写真]=B.LEAGUE

青山学院大学とサンロッカーズ渋谷が企画するメディアプログラム『青山学院大学×サンロッカーズ渋谷』。青山学院大のマスコミ系クラブ、サークル、公認愛好団体に所属する学生を主な対象とした同プログラムで、井口典夫ゼミナールの海老原遥さん(総合文化政策学部)が4月30日に行われたB1リーグ第30節第2戦のSR渋谷vs富山グラウジーズを取材し、原稿を執筆した。

 4月29日に行われたBリーグ第30節第1戦で富山グラウジーズに81-74で逆転勝利し、チャンピオンシップ出場を決めたサンロッカーズ渋谷だったが、30日の第2戦では終始主導権を握られて72-76で敗戦。中地区2位確保に向けて貴重な白星を逃した。

 BT テーブスヘッドコーチは試合後、流れを引き寄せられなかった理由を「自分たちのオフェンスが最後までよくならなかった」と語った。特にハーフコートオフェンスは今の大きな課題の1つであり、第2戦でもボールと選手の足が止まり、攻撃がノッキングする場面がしばしば見られた。キャプテンの広瀬健太は「自分たちが良い展開になる時はピック&ロールが連続して起きたり、ポストアップとドライブをうまく使いながらプレーできている」と話したが、この試合に関しては「オフェンスが停滞した時の打開策がなかった」とオフェンスのバリエーション不足を苦戦の要因に挙げた。

 SR渋谷のオフェンスはポイントガードを起点に展開されることが多いが、その役割を担うベンドラメ礼生は「前半にもう少し落ち着いたプレーをすれば、楽な試合展開にできたと思う」と振り返った。

「自分のプレー1つで流れを変えることができるということは感じている。自分のプレー次第で流れが良くなることもあれば、悪くなることもあったので、(今シーズンをとおして)考えてプレーするようになった」と、この1年での自身の変化を口にした。

 単純なプレーの質だけでなく、「(シュートを)打たずに1本(しっかりと攻撃を)作ってもいい場面があった」と試合中の判断について分析している点からも成長ぶりがうかがえる。また、「時間がない時、自分のところにボールを預けられることが多くなってきた。ミスはできないし、気持ちいい(オフェンスの)終わり方をしないといけないので、責任を感じるようになった」と、自分がチームの中核であるという意識が強くなったことを明かした。

 昨季途中にアーリーエントリーとして東海大学からクラブに加入したベンドラメは、Bリーグ初代新人賞候補の一人でもある。「一つひとつの試合で活躍することが目標」と語りつつも、「(新人賞を取る)自信はあります」と話した。彼の責任感と自信の強さは残り3試合とチャンピオンシップでのプレーにも活きてくるだろう。新人賞獲得はもちろん、大舞台でSR渋谷がBリーグの王座に輝くために、チームを鼓舞するプレーを見せてほしい。

主催:サンロッカーズ渋谷
協力:青山学院大学、バスケットボールキング、渋谷新聞、渋谷のラジオ

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