2017.01.12
青山学院大学とサンロッカーズ渋谷が企画するメディアプログラム『青山学院大学×サンロッカーズ渋谷』。青山学院大のマスコミ系クラブ、サークル、公認愛好団体に所属する学生を主な対象とした同プログラムで、井口典夫ゼミナールの海老原遥さん(総合文化政策学部)が12月23、24日に行われたB1リーグ第14節のSR渋谷vs滋賀レイクスターズを取材し、原稿を執筆した。
12月24日、サンロッカーズ渋谷は滋賀レイクスターズとのB1リーグ第14節第2戦に臨んだ。前日の第1戦で勝利し、連勝が懸かった2016年ラストゲーム。白熱する接戦を制したのは、SR渋谷だった。
この日はアールティー・グインが22得点を決めた他、アイラ・ブラウンが15得点、清水太志郎が13得点を記録して勝利に貢献。そんな中、第1戦で18得点をマークした満原優樹は、滋賀のしつこいディフェンスとシュートチェックに苦しみ、わずか6得点を挙げるにとどまった。
試合後、満原は「前日の影響もあり、3ポイントをケアされていたので、リバウンドやアシストに徹することを考えた。もともとシュートを打とうとは思っていないので、自分にできることは何か考えてプレーした」と、この日のプレーについて語った。
BT テーブスヘッドコーチも「彼は個人の成績よりもチームが勝つということを優先してプレーする選手。また、一つのカテゴリーに特化してプレーする選手ではないので、彼が今日の試合でしてくれたことは、チームが勝つために必要なことだった」と、満原のオールラウンダーとしての能力の高さを評価。しかし、要の選手として様々な面で活躍した反面、ディフェンスでの課題は浮き彫りになった。
滋賀のスピードある攻撃をなかなか止めることができず、第4クォーターにはあと一つのファウルで退場というところまで追いこまれた。退場は免れたものの、「相手のスピードを止めきることができなかった」と反省する満原は、滋賀の徹底したスクリーンプレーに前半から苦しんだ。もう一歩ずつ早く足を動かせるように声を掛け合い、5人で守りきれるディフェンスができると、試合の展開ももう少し楽になっただろう。
また、後半から観客の目を引いたのは広瀬健太だ。インサイドを果敢に攻めこんでいき、ディフェンスを2人引きつけたところで、外角にいる選手にスムーズなパスを出し、また速攻の際には走りこんできたベンドラメ礼生にノールックパス。滋賀のディフェンスを翻ろうするプレーを見せた。
「2人のディフェンスが来ていたので、合わせのパスも迷いなく出せたし、正しい判断ができた。自分が相手のディフェンスを切り崩せた場面もあったので、苦しい時にも責任を持って、役割を果たせたと思う」と試合後に自身のプレーを振り返った。また、ディフェンスでも3本のブロックで、相手のシュートを再三ストップ。「言葉ではなくプレーで集中力を高め、チームを鼓舞する」という広瀬の力強い言葉が、責任感の強さを示していた。
2016年最後の試合をホーム2連勝という形で終えたSR渋谷。第92回天皇杯(オールジャパン2017)もこの勢いのまま勝ち進んでくれるだろう。
主催:サンロッカーズ渋谷
協力:青山学院大学、バスケットボールキング、渋谷新聞、渋谷のラジオ
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