2026.02.05
東アジアスーパーリーグ(EASL)に参戦する琉球ゴールデンキングスは2月4日、沖縄サントリーアリーナに桃園パウイアンパイロッツ(チャイニーズ・タイペイ/P. LEAGUE+)を迎え、88-82で勝利した。通算成績は4勝1敗。グループBの首位を走る。
各グループ2位以上の計6チームが年間王者を決めるプレーオフに進出できるかどうかは、2月11日にアウェーで行われるメラルコボルツ(フィリピン/PBA)とのレギュラーシーズン最終戦の結果次第だが、桃園戦での勝利により首位通過の可能性が高まった。1位で終えれば、プレーオフでは準決勝からのシード権を獲得できるため、価値ある1勝となった。
この一戦で存在感を放ったのが、フィジカルの強さを武器に内外で活躍した佐土原遼だ。
接戦の中で3本の3ポイントシュートを決めるなど、11得点4アシストでオフェンスをけん引。身長216センチの相手センターに体を当ててプレッシャーをかけるなどディフェンスでも貢献し、出場時の得失点差を表すプラスマイナスはチームトップの+21に達した。
第1クォーターに最大15点差をつけられながら、自身や松脇圭志、小野寺祥太らがベンチから出場すると、ディフェンスの強度が上がって流れを変えた。それを念頭に、佐土原は「キングスはディフェンスで頑張ってオフェンスにつなげるチームですが、今日はスタートでそれができませんでした。ただ、バックアップで出てきた選手が体現し、試合の流れを引き戻せたことはプラスになったと思います」と勝因を語った。

攻守両面で幅広い活躍が期待されている佐土原[写真]=EASL
「桶谷HCからは『ポゼッション毎でしてほしいことをやってくれ』ということを言われています。コーナーで待つ、カッティングする、アタックする。EASLはヴィックがいない分、オフェンスはそういう部分がより重要になると思っています」
一方、佐土原は「ここ数試合は滋賀戦やFE名古屋戦を含め、外国籍選手に対するポストでのディナイなど、ディフェンスからトーンを上げることがうまくいっていると思います」とも語り、守備での貢献に大きな手応えを感じているようだ。
オフェンスの選択肢が多いことに加え、佐土原の強みは強じんなフィジカルを生かしたインサイドでのディフェンスとリバウンドにある。身長192センチと決して大柄ではないが、カバーの速さや体を当てるタイミングは巧みだ。シーズン序盤に206センチのケヴェ・アルマが途中退団し、196センチでシュータータイプのデイミアン・ドットソンが加入した琉球にとって、佐土原のインサイドでの活躍は、琉球が白星を重ねるうえで不可欠な要素だろう。

佐土原は日本代表のW杯予選直前合宿に招集された[写真]=EASL
リーグ戦で示しているインサイドでの強みは、日本代表活動においてもアピールポイントの一つになるのは間違いない。会見では「EASLはアジア圏の選手や(サイズのある)外国籍選手とマッチアップできる機会なので、代表活動に向けて良い練習の場だと思っています」と先を見据えていた。
インサイドでの戦いは、Bリーグ組をメインにアジア予選に臨んでいる日本代表にとっては最大の課題と言っても過言ではない。昨年12月1日に行われたWindow1ではチャイニーズ・タイペイに80-73で辛くも勝利したが、ジョシュ・ホーキンソンが40分フル出場し、渡邊雄太も37分にわたってコートに立った。高さと機動力のある両選手に大きな負担が掛かったことについて、伊藤拓摩強化委員長は「理想的かというとそうではない」と率直に語っている。
そのためか、今回の強化合宿では川真田紘也、渡邉飛勇というおなじみのビッグマン二人に加え、佐土原とシェーファーアヴィ幸樹も招集されている。ホーキンソンと渡邊がいない時間帯に、どうリバウンドを取り、インサイドを守るかは、これらの面々に課せられる重要な役割だろう。
リーグ戦を通じて国際基準のフィジカルとインサイドでの駆け引きを磨く佐土原が、そのピースの一つとなれるのか。この先の挑戦から目が離せない。
文=長嶺真輝
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