2025.05.23
りそなグループ Bリーグ2025-26シーズンがついに開幕する。節目となる10年目のシーズンに向けて、この夏は多くのクラブが大胆な補強を敢行。富永啓生のレバンガ北海道加入やNBAドラフト1巡目指名選手の参戦などが大きな話題となるなか、実力者の国内移籍も活発に行われた。本記事ではそんな国内移籍をした選手たちの中から注目選手10人をピックアップして紹介する。
文=小沼克年

B2時代から在籍した越谷を離れ新天地へ[写真]=B.LEAGUE
新天地は東地区最下位からの巻き返しを狙う仙台89ERS。まずは得意の3ポイントシュートでチームの得点力向上に貢献したい。201センチの身長はチーム内で3番目の高さであり、今季の仙台はウイング陣にジャレット・カルバーなどの新戦力を補強。井上を含めたビッグラインナップが機能するかも重要なポイントだ。『GRIND』の精神で粘り強く、泥臭いプレーでもチームを助けたい。

高校時代も地元のつくば秀英高校でプレーした小島[写真]=B.LEAGUE
動けなくなってから地元に帰ってくるのはやめろよ──。今回の移籍には、2019年にこの世を去った父からの言葉も後押しとなった。昨シーズンは、わずか12試合の出場にとどまり悔しさを味わった。心機一転、2025-26シーズンは再び輝きを取り戻し、茨城の躍進を支える重要なピースとなれるか。

攻守両面オールラウンドな活躍が期待されるブラックシアー[写真]=B.LEAGUE
高いバスケットボールIQを持つブラックシアーは、内外からの得点、リバウンド、ディフェンスとオールラウンドなプレーが可能。「周りの選手を次のレベルに引き上げるようなプレーをしていきたいですし、コート上ではリーダーシップも発揮したい」と意欲を示している。

川崎では得点力での貢献が期待される津山[写真]=B.LEAGUE
北卓也ゼネラルマネージャーは「平均2ケタ得点した日本人選手がいなかった」ことを昨シーズンの課題に挙げ、オフェンス力向上のキーマンに津山を指名。津山を語るうえで、闘志を全面に出すリーダーシップも欠かせない。新たなスタートをきる29歳は、「自分がしっかりとリーダーシップを発揮してチームを引っ張っていきたい」と抱負を述べた。

プレーはもちろん強烈なリーダーシップでもチームに貢献する安藤[写真]=B.LEAGUE
「1番驚いたのはコミュニケーションの量」とルーキーの前野幹太が語るように、周りを巻き込む能力もピカイチ。「コート上でトラブルが起きたときもすぐに解決しようと率先して声をかけてくれます。昨シーズンよりもチーム内のコミュニケーションが増えているのは本当に誓哉さんのおかげです」(前野)。安藤の加入で横浜BCがどう生まれ変わるのか。非常に見ものである。

期限付き移籍先の京都でレベルアップを誓う小川[写真]=B.LEAGUE
主力ガードが退団した今季の京都は、“全員バスケ”がキーワード。激しいプレッシャーディフェンスと的を絞らせない攻撃を軸に、アップテンポな展開を披露して2度目のCS進出を狙う。そのうえで、小川のスピードは大いに武器となるだろう。昨季は2023-24シーズンから出場時間が半減しただけに、本人にとっても無念を晴らすシーズンを迎える。背番号12のポイントガードが仕掛ける激しいディフェンス、多彩なオフェンスに注目だ。

アグレッシブなプレーが印象的な坂本[写真]=B.LEAGUE
「対戦相手だったときからわかっていましたが、ディフェンス力が本当に素晴らしいです。練習中も前からガツガツ仕掛けてきますし、大阪が目指しているバスケットにすごくマッチしていると思うので、すごく頼りにしています」と語るのは、チームメートの牧隼利。新天地でも切れ味鋭いプレーでチームを活性化させる活躍が期待される。

国内トップクラスのオフェンス力を誇る岡田[写真]=B.LEAGUE
今季の島根はニック・ケイ、コティ・クラークといったインサイド陣が残留。しかし、ガード陣では岡田を含む4名が新たな顔ぶれとなった。指揮官も代わりチームの転換期を迎えるなか、背番号77にかかる期待は一際大きい。キャプテンのケイとともに、頼れる大黒柱としてチーム再建の中心を担う。

内外問わず得点を量産できるスミス[写真]=B.LEAGUE
クリストファー・スミスの代名詞は、高い打点から放たれる高精度の3ポイントシュート。「今シーズンは中でも外でも点が取れる」と司令塔の寺嶋良が強みを口にした「外」の部分では、スミスの加入が大きな要因となっている。大舞台での勝負強さもスミスの頼もしい一面だ。千葉Jのタイトル獲得にも貢献してきたスコアラーは、昨シーズンのCSでは5試合で平均19.2得点という数字を叩きだした。広島を2度目のリーグ制覇へ導く大きな原動力となるだろう。

日本人離れしたフィジカルを持つ佐土原[写真]=B.LEAGUE
「インサイドでスイッチをしても1on1で守ってくれますし、そういった場面でダブルチームに行かなくて済むのは僕らとしても本当に助かります」と、 脇真大は新戦力のすごさを既に実感しているようだ。佐土原の加入によりリーグ王座奪還はもちろん、天皇杯、東アジアスーパーリーグ(EASL)との3冠達成にグッと近づいた。
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