瀬戸際の横浜が2位三遠と激突、チームを知る蒲谷正之と山田謙治は奮起できるか

 前々節で連敗を10で止めたものの、川崎ブレイブサンダースには歯が立たず、横浜ビー・コルセアーズはいよいよ残留プレーオフが眼前に迫っている。2戦とも終始相手ペースで試合は進み、失点は連日の90点台。1戦目は2ケタ得点がファイパプ月瑠のみ、2戦目は外国籍選手2人も2ケタに乗せたが、2戦とも3ポイント欠乏症に陥った。ターンオーバーは決して多くないが、最近はアウトサイドシュートが精度を欠いている。

 対する三遠ネオフェニックスは、新潟アルビレックスBBとの1戦目はリードを守りきれず、最終盤に逆転されて敗れた。2戦目も第4クォーターに2点差まで迫られたが、28得点を挙げたロバート・ドジャーの活躍で辛勝した。この勝利によりチャンピオンシップ進出が決定。残り3試合でサンロッカーズ渋谷との1ゲーム差を守れば、中地区2位での進出となる。

 瀬戸際に立たされた横浜は、フランチャイズプレーヤーの蒲谷正之山田謙治の奮起が必要。チームのbjリーグ優勝とその後の低迷を知る2人が、今こそチームを鼓舞しなければならない。特に、今季ベンチスタートの役割に苦しんできた蒲谷は、前節1戦目で今季初めて3ポイントを決めたのを転機にしたいところだ。

文=吉川哲彦

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