三河はフロアリーダーの橋本竜馬が復帰、CS進出を逃した京都はプライドを見せたい

 西地区2位の座を巡る熾烈な争いの渦中にあった京都ハンナリーズだが、チャンピオンシップ進出の望みは3試合を残して絶たれた。生き残りを賭けて臨んだ琉球ゴールデンキングスとの連戦は、1戦目は後半の失点を30点に抑えて勝利した。しかし、2戦目はアウトサイドシュートが不発で、3ポイントはチーム全体でわずか2本。リバウンドも相手を大きく下回り、33点差の大敗を喫しCS戦線から脱落した。

 シーホース三河は前節1勝1敗に終わり、リーグ全体の1位まで2ゲーム差に広がった。大阪エヴェッサとの1戦目はCS進出が懸かった相手の気迫に押され、わずか68得点に抑えられた。2戦目は前半に49得点を挙げて終始リードを保ったが、後半はわずか28得点。前々節2戦目から得点がやや伸び悩んでいるのが気掛かりだが、フロアリーダーの橋本竜馬が約2カ月ぶりに戦列に戻ったことは明るい材料だ。

 残り3試合の京都のモチベーションは、可能性のある3位を狙うことと、過去7戦すべて敗れている三河に土をつけること。NBL時代に三河と対戦経験のある佐藤託矢岡田優介内海慎吾は特に“打倒三河”の意識が強いだろう。プライドを賭けた彼らの、魂のプレーに注目したい。

文=吉川哲彦

モバイルバージョンを終了