開幕節と同一カードの京都と名古屋Dが激突、チームの精神的支柱が存在感を見せられるか

 3日前にチャンピオンシップ進出を逃したばかりで、かつ浜口炎ヘッドコーチが出場停止、さらにマーカス・ダブが欠場し、モチベーションの低下が心配された京都ハンナリーズシーホース三河を迎えた一戦は前半こそリードを奪ったが、ディフェンダーであるダブの欠場はやはり痛く、後半に54失点とディフェンスが崩れて逆転負けを喫した。ただ、最終節もホームで戦えることは幸い。記念すべきBリーグ1年目、開幕節と同じ顔合わせで有終の美を飾りたい。

 対戦相手となる名古屋ダイヤモンドドルフィンズも、前々節にCS出場の夢がついえたばかり。しかし、復調の気配を見せてきていた船生誠也笹山貴哉に加え、このところ影の薄かった中東泰斗が、開幕ダッシュに成功したシーズン序盤の躍動感を取り戻した感があり、CS進出のかかった琉球ゴールデンキングスに黒星をつける意地を見せた。

 浮き沈みの激しいシーズンを過ごした両チームの締めくくりにふさわしいのは、常にチームを支えてきた精神的支柱が存在感を見せること。京都は浜口HCと長く苦楽をともにしてきた日下光、名古屋Dはレジー・ゲーリーHCが全幅の信頼を置くジャスティン・バーレルがチームにエネルギーを注入してほしい。

文=吉川哲彦

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