仙台が栃木を迎え撃つ一戦、高さに対抗し残留POに向けて立て直すことができるか

 仙台89ERSは残留プレーオフに向けてチームの立て直しが急務。レバンガ北海道戦は22点差で敗れ、リーグ初となるシーズン2度目の10連敗。その事実を直視する限りでは、前途多難を漂わせる結果となった。しかし、実に14試合ぶりに得点が70点に乗り、片岡大晴も13試合ぶりの2ケタ得点。さらにグレッグ・マンガーノが6試合連続の2ケタ得点、志村雄彦は今季自己最多の15得点と、得点力不足解消の兆候は見られた。ウェンデル・ホワイトが20点前後の得点を挙げられるようになると、仙台のオフェンスは一気に好転するに違いない。

 そのきっかけをつかむには、栃木ブレックスは格好の相手だ。その栃木は、待ったを掛けられた東地区優勝にようやく手が届いた。ジェフ・ギブスに加えて田臥勇太も欠場した中、アルバルク東京に3点差の逃げきり勝利。2人の穴は渡邉裕規トミー・ブレントンが埋め、古川孝敏須田侑太郎が高確率の3ポイントでA東京に打撃を与えた。

 ただし、リーグ全体の1位になる可能性は消滅している。リーグ全体の最下位も確定した仙台。オフェンスだけでなくディフェンスでも手応えを得るべく、シーズン序盤の粘り強さを思い出し、栃木の高さに対抗できるか。

文=吉川哲彦

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