三遠はCSへ向け4人のビッグマンに期待、連勝必須の富山はHCの采配が最大のカギ

 残留確定か、残留プレーオフ出場かの瀬戸際に立たされている富山グラウジーズにとって、前節の川崎ブレイブサンダース戦は力の差を思い知らされる無念の敗戦だった。外国籍選手の数で優位に立つはずの第2クォーターに失点がかさんだのは誤算。前々節に負傷したデクスター・ピットマンは出場したものの約4分間のみと、この点も敗因の1つになったことは否めない。そんな中、小原翼の7リバウンドという数字は非常に頼もしく、岡田優も最近7試合中5試合で2ケタ得点と本領を発揮しているのは明るい材料だ。

 すでにチャンピオンシップ進出を決めている三遠ネオフェニックスは、横浜ビー・コルセアーズに危なげなく勝利。外国籍選手2人と太田敦也を同時起用するビッグラインアップをテストし、外国籍選手3人と太田が2ケタ得点と結果を残した。中地区2位での進出になるか、ワイルドカード2位に回るかは今節の結果次第だが、CSに向けた準備は抜かりない。

 連勝しなければ残留プレーオフに回ることになる富山は、三遠のビッグラインアップへの対策が必須。ゾーンディフェンスを使うタイミングや適材適所の選手起用など、ボブ・ナッシュヘッドコーチの采配が最大のカギになるだろう。

文=吉川哲彦

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