リーグ全体の1位でチャンピオンシップに臨んだ川崎ブレイブサンダースは、その地位をサンロッカーズ渋谷に脅かされることなく、順当にセミファイナルへ駒を進めた。1戦目はSR渋谷に24本ものオフェンスリバウンドを許しながらも、篠山竜青が5本すべて、長谷川技が5本中4本の3ポイントシュートを決めて勝利。2戦目も5割以上という3ポイントの成功率がものをいい、前半でほぼダブルスコアという大差を付けて快勝した。
川崎に挑むのはアルバルク東京。三遠ネオフェニックスとのクォーターファイナルは、得点源のディアンテ・ギャレットと田中大貴が役割を果たし、1戦目では竹内譲次が20得点、2戦目ではザック・バランスキーが12得点を上積みした。2戦ともターンオーバーが1ケタと、ミスの少なさもレギュラーシーズンと変わっていない。
今季のレギュラーシーズンではいずれもハイスコアゲームで1勝1敗と星を分け合っている両者。オールジャパンも含めると川崎に分があるが、A東京が勝った試合では30得点オーバーが2人と破壊力を存分に発揮した。ただ、そのうちの1人はすでにチームを離れており、打ち合いを挑むのであればギャレットと田中に次ぐスコアラーの出現に期待しなければならない。
文=吉川哲彦